説教主題_2024_05_05_戸川偕生牧師

タイトル 「流されない人生」 聖書箇所:Ⅱコリント 6章 11節~7章 1節

 パウロは、神のしもべとしての務めを忠実に果たしていることを、コリントの教会のパウロに反感を持っている信徒を念頭に第二の手紙を書いています。パウロの第二回目の伝道旅行の中で生まれたコリントの教会ですので、パウロは、コリントの教会の信徒は福音を聞いて信じた人たちであることが分かっていましたので、父親のように彼らのことを愛していました。
その信徒たちの間で問題が生じ、教会全体の痛みとなっていたことを知っての第一の手紙を書き、その後に、涙の手紙とテトスの訪問によって悔い改めが起こり、教会は回復の歩みを始めましたが依然としてパウロに悪感情を持って悔い改めない信徒がいたため第二の手紙を書きました。

 パウロの手紙は殆どが口術筆記ですので、その途中に文脈を無視した文を挿入することがあったようです。6:14~7:1までは挿入文と言えます。
6:13の続きは7:2から、と見るのが自然です。

 コリントの教会で起きている問題の原因は信徒の妥協信仰にあるとパウロは考え、旧約聖書を引用して、世と妥協する様な信仰を正すために語った挿入文です。コリントは異教の町でしたので、異教の生活習慣が当たり前にあったと思われます。クリスチャンとして生活しづらい面があり、信仰が妥協的になり世的な価値観に流されて、教会内に世的面を取り入れたための問題発生であったことが第一の手紙から分かります。

 クリスチャンとして世に流されないように気を付けましょう。