タイトル 「神の宮の奉仕に当たる者たち -楽器に合わせて預言する者たち-」 聖書箇所:Ⅰ歴代誌 25章 1~8節
歴代誌は、私たちに将来の希望を与え、神の民として歩むことを励ます書です。本書の特徴の一つとして、神の宮(家)について非常に丁寧に教えていることが挙げられます。今日のみことばである25章も、神の宮(家)について記している段落(21-29章)に位置しており、「楽器に合わせて預言する者たち」(いわゆる聖歌隊奉仕者)について教えています。
本章の詳細に入る前に、以下の事実を確認しておきたいと思います。すなわち、ダビデがその建設の準備に努め、奉仕に当たる者たちを任命した神の宮(家)(いわゆる第一神殿)は、歴代誌が書かれた当時(紀元前450年頃)には破壊されてなくなっていたということです(当時はいわゆる第二神殿が建て直されていました)。にもかかわらず、神の宮(家)に関するみ教えがこれほど丁寧に記されているのは、そこに普遍的に重要な教えがあるからだと言えます。新約聖書は、聖霊が宿るキリスト者一人ひとり、そしてその共同体である教会が神の宮(家)だと教えています。本章のみことばから、教会における賛美について教えられたいと願います。
神の宮(家)で賛美を導く務めを担った者たちは、レビ族(民の礼拝を導き、みことばを教えるために選び出された者たち)の中から取り分けられた者たちでした(1節)。また、ダビデ(主によって立てられた指導者)によって正式に任命され、王の指揮下にあった者たちでした(1,2,6節)。本章は、彼らの働きは「預言」であると教えています(1,2,3,5節)。礼拝における賛美を導く働きは、そのために任命された者たちが神の真理を人に教える働きであることを覚えたいと思います。また、「…訓練を受け、みな達人であった」(7節)とあることから、この務めには適切な訓練が必要であることが教えられます。その上で、「彼らは…みな同じように任務のためのくじを引いた」(8節)とあるように、人間的な判断ではなく神の主権の下でそれぞれが任務を果たすべきことが教えられます。
私たちが生かされている新約の時代は、特別な部族や氏族といった選びはありません。しかし、神の家(教会)の礼拝において賛美を導く働きが重要であること、その働きは主によって任じられた者が主の指揮下で行うべきこと(cf.エペ4章11,12節)、その働きは「預言」であるべきこと、「訓練」が必要であること、人間的な基準ではなく主の主権の下で行われるべきことなどは、大切な教えとして重んじるべきことを思わされます。