説教主題_2018_09_23_守部喜雅先生

タイトル 「自分の敵を愛しなさい」  聖書箇所:マタイの福音書 5章 43~45節

西郷隆盛が愛した言葉「敬天愛人」

「敬天愛人」の天は、儒教で説く人間を超越した力とか法といったものではなくキリスト教の正典である聖書が説く、絶対者なる創造の神を指しています。その神は、日本古来からある神々ではなく、人間を造られた神は、人間を愛される神であり、人間に語り掛けられる神でもあります。

内村鑑三は、西郷の「敬天愛人」の教えには、明らかに、人間に語り掛けられる人格を持たれた神の認識があることに驚きを隠していません。
陽明学という道しるべによって、人生を歩んでいた西郷は、聖書の真理に出合うことによって、それまで、漠然としていた「天」というものの実態がハッキリしたのでしょう。それまで知識として理解していた「天」が、西郷の前に、信仰の対象として現れたのです。

(守部喜雅著「西郷隆盛と聖書」より)